好きなことで生きてる貧乏人は病気になったら死ぬし、サラリーマンは生きてる意味がないことに気づくと鬱になって死ぬ

俺は自分が好きなことを毎日やれてれば、それでいいのさ。気の合う友人が身近にたくさんいて、売れなくても好きに絵を描いたりバンドやったりして充実した日々を過ごせていれば、お金なんてちょっとあれば毎日楽しいぜ。将来のことなんてクヨクヨ考えてても仕方がない、今を楽しもうよ。

 

そんなかんじのことをアホみたいな顔で話してくれる人がいる。

 

現実逃避すんのやめろよな。自分は大人になることを拒否して、他の立派な人達に支えられながら生きていくことへの後ろめたさはないのか。あと金を使わないと得られない素晴らしい経験が山ほどある、これは事実だ。それを否定するお前はただ知らないだけ。お前が知らない快楽が世の中にはたくさんあるのに、狭い世界で満足気に人生の豊かさかを語る姿は滑稽だよ。美味しいご飯が食べたい。海外旅行に行きたい。これらは貧乏人には手に入れられない。それに第一、病気になったらどうするんだ?いざという時はツイッターのフォロワーが助けてくれるのか?クラウドファンディングで資金を集めるだって?そんなことができるのはほんの一握りの人間だよ。そんなことができるのは、その溢れる才能を普段あえて換金をしていないだけの人達だけが使える権利なんだよ。

 

新卒で入社したこの会社には圧倒的な成長ができるフィールドを用意されてるんだ。今の日本はバブル期と違って大企業に入れば安泰じゃない。これからは個の力を鍛えなきゃ話にならないよ。俺はとにかく20代のうちは働きまくるつもりなんだ。問題解決能力さえ鍛えておけば、この先転職だって起業だってなんだって好きにできる。自由に生きることができるってわけさ。

 

そんなかんじのことをアホみたいな顔で話してくれる人がいる。

 

こういう繰り返し色んなとこで述べられてる画一的な論理を、さも自分の頭で考えて言ってますみたいなのを見るたびに、こいつは人間と呼んでいいのどうか迷う。容易にカテゴライズされることへの忌避がそもそもないのか、それとも自分の言動や行為を客観的にみれないバカなのか知らないけど、人間的な面白味が無さすぎて俺は悲しくなる。まあ本人が満足できるならそれでいいのかもしれないけど、せいぜいカリスマ起業家なんかが個人の経験を過度に一般化して作った価値観なんかになるべく綺麗に流されて黄泉の国へ辿り着いて下さい、と言ったところだ。トホホ。